ほねぐみ

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【僕のヒーローアカデミア】189~258話の感想:ある人のオリジンに阿鼻叫喚

過去の感想はこちら↓
1~44話45~89話90~134話135~188話

無料公開分をすべて読みました。
以下感想。今回明かされたある人のオリジンの話しかほぼしていません。ネタバレあります。長いです。


236話が、236話がァーーー!!!

ついに明かされた死柄木さんの過去。ヴィラン回だな~と思ってたら突然回想が始まったので「え、今?」と慌てました。トガさん、トゥワイスときたから次はMr.コンプレスか、あるいはついに荼毘さんか!?とか思ってました。
死柄木さんはわりと最後だとばかり。まったく心構えできていなかった。気づいたら猛スピード暴走トラックが目の前にいたような衝撃。

順番に話を追っていくと、まず「自分の言動の”原点”をちゃんとわかっているデク君」と「よくわかっていない死柄木さん」という対比が描かれました。
ぼんやりな曖昧な死柄木氏↓

いやちょっと待てと。「全てが俺を苛つかせる」の出力結果が「一旦全部壊そう」になるのおかしいから、深呼吸してどうか落ち着いてほしい。
あと自分の感情が何に根ざすものなのかはわかっておいた方がいい。その方が強くしなやかになれるはず。
なんて思っていた最中にぶっ込まれた236話でした。

伸ばしたお母さんの手があとちょっとのとこで届かなかったのほんっと悲しい……!そして届かなかったその手が今は死柄木さんにまとわりついているのも。ガッデム!
さらに言うと、首に回った両手がお母さんのって悲しすぎるだろ。お母さん絶対不本意だと思うよ。きっと草葉の陰で泣いている。
236話でお母さんの手が届かなかったことが悲しすぎて、そのあとすぐ「エリちゃんの力を譲ってもらった(?)デク君が壊される端から巻き戻り続けて死柄木さんの両手を取る」までを光の速さで妄想しました。じゃないとやっていられません。
唯一の希望はたった1つだけ残った手。あれお母さんじゃないのかな……少なくとも先生が用意したならず者の手ではないはず。そうだったら怒る。

「君もヒーローになれる」という言葉がほしくて言ってもらえなかったのはデク君も同じ。ただデク君はオールマイトに言ってもらえたことで救われました。
「師匠が育てた弟子(オールマイト)」に救われたデク君と「師匠が手放した息子」に救われなかった死柄木さんとで、えげつないくらいの断絶と対比が描かれているのマジ地獄。
しかも先生は、リトル死柄木がボロボロに擦り切れていく様を「あ~愉悦愉悦」とか思いながら眺めてたってことでしょう?鬼かよ。「憎悪と愉悦を重ねられたなら 君は自由だ」って、そんな物騒なもんを気軽に重ねんなと。アイスじゃないんだから。


●先生について
話が出たついでに。「脳無って何?」という質問に対する彼のアンサー。
「ワインと同じさ。踏み躙ってしぼり出すんだ
 私はただその味を愉しみ続けたいだけさ」
にドン引き。人の心ってやつをお母さんのおなかの中に置いてきちゃったんか?

彼がどうしてこんなに狂ってるのか不思議でなりません。100%正気であることはわかってますし、何があったわけでもなくきっと「元々そういう人」なのでしょう。とはいえ「狂ってる」としか表現できない。
そしてそんな自分を死柄木さんと重ねてるのでしょう。でも死柄木さんは最初、違う形をしていたはず。
そのことに絶望してくれないかな。自分と同じような人種だと思っていた死柄木さんが、実はまったく違う性質だったということがわかって「!!???」となっている先生が見たい。
そもそも自分以外のすべてを舐めくさった彼には絶望がお似合いで、その絶望を与えるのは死柄木さんこそふさわしい。いつかすべてを知った死柄木さんが「人の心を弄びやがって…」と先生と決別してくれることを祈ります。


●”家族”について
メインテーマの一つなのかなという気がしています。
ヒーローの称号に拘るあまりギクシャクしているエンデヴァ家と、ヒーローを遠ざけたいがゆえにうまくいかない志村家と。ここにも対比が見える。父親たちの葛藤。

エンデヴァーと死柄木父という、似たような違うような「父親」が描かれたことによって、デク父の存在が気になってきました。
お母さんはたびたび出てくるのにお父さんの影も形もまったくないのが気になる。噂にも上らないのが不思議でなりません。年越し回にもいませんでしたし。
亡くなってるわけではたぶんない……?と思うので、こんなに出てこないってことはこれから(!?)重要な役回りになるのか。それとも父親代わりなオールマイトがいるから実父は出てこない?

オールマイトといえば、独身っぽいのがガチだな~と前々から思ってました。
ヒーローたちは独り身だったり家族がいたりさまざまですけど、大切な人(主に家族)がいるとヒーロー活動に支障が出るの、どうにかならんのでしょうか。なんとか両立できないものか。
デク君もお母さんを蔑ろにしたと反省してましたね。ヒーローには「自己犠牲」がつきもの、だから家族がいたら弱点になってしまうというのはわからなくもありません。とはいえ、いつまでもそんな風潮だと進歩がないと思います。
その点、うららかさんの「ヒーローが辛い時 誰がヒーローを守ってあげられるだろう」という考えは先をいっている気がしました。家族を持つこととヒーロー活動の両立とは少し違いますが、いつか重なる道のような気がします。


●内通者とか荼毘氏のこととか
しつこいですが未だに内通者が明かされないのホントすごいな!いるのか不安になってきました。
ホークスさんが内通者!?いやスパイか……と落ち着いたところで、信用を得るため彼が情報漏らしてたのかなとも思いました。でもホークスさんに密命がくだったの、早くてもかっちゃん誘拐前後な気がします。
そうするとヴィラン連合初登場のときに間に合わないので、あのときの情報を流した人がどこかにいるんですよね。オールマイトと13号が一緒に授業すっぞって。誰なんだろう。すごく気になります。

そして荼毘氏。
エンデヴァーに「初めまして」と挨拶したので轟さん家のお子さんではない……!?とびっくり仰天。
でも亡くなったと思われてる長男・燈矢君じゃないのかなぁ。だから警察も、荼毘さんのことだけは素性を探り当てることができなかったのかと納得したのですが。すでに鬼籍に入ってる人、存在しないはずの人だから、探る素性がなかったのだと思。
そう考えるとだいぶ気の毒です。どういう経緯かはわかりませんが、存在しているのに「死んだもの」とされているのせつねぇ。
これで「いや実は亡くなった燈矢君の親友で……」とかだったら拳を握りしめる。


以下徒然。


ん゛ん゛ん゛ が わ゛い゛い゛!!!!


なんとなく見た目がいいなと。インパクトある。やっていることは激重ストーカーですが。エンデヴァ氏は人の感情を激重にさせる素質があられる……?


この人も見た目がすごい。二度見してしまった。


ジョンちゃん……ジョンちゃん!!?と二度見。


思っていたことを代弁してくれたMr.コンプレス。この人のキャラクターがいまいちわかりません。

あとギガントマキア、ひょっとして芦戸さんと切島君が中学のとき遭遇した道訪ねてきた人かなと思いました。口調が似ているような。彼のキャラクーもよくわかりませんけど、なんとなく塩崎さんと相性よさそう。


258話が26巻までの内容。ここから先はコミックスを追うことにします。
内容としては最終フェーズに入っているのでしょうか。しかしこっからあと10巻分くらいありますが、ずっと戦闘してるの……?と戦々恐々。絶対誰かお亡くなりになってるだろ。
そう思っていたらコミックス27巻表紙がもうだいぶ不穏です。

ホークスさんとトゥワイスも、なんかこう葛藤というかダブスタというかブーメランというか、お互いの言動が後々グッサグッサ刺さりそうなやりとりしてんな~と見ててハラハラしました。
深呼吸して心を落ち着かせながら続きを読みます。

コミックスの他にも劇場版も観たいし、あと文化祭回はアニメで観たいです。忙しい!