ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【僕のヒーローアカデミア】135~188話の感想:今後の予想やキャラ語りやちょっとした不満など

過去の感想はこちら↓ 小分けに書いているのでやたら数が多い。
1~44話45~89話90~134話

ストーリーは死穢八斎會編、文化祭編を経て新章へ。すっごくいいところで終わっているのでつ・づ・き!とソワソワしてしまう。
内通者やヒーローとヴィランの関係、そして新キャラたちについて徒然綴っていきます。やたらと長く、ネタバレあります。


どんどん新キャラが登場し、ますます主人公・デク君以外の視点が描かれることが増えました。
それもこれもデク君がまだ学生で、本来なら守られる立場だからでしょう。メインストーリーに絡ませづらそう。それでも大事な場面にはなんとか遭遇していますけど。
そう考えると、学生でありながらプロ並みに現場へ駆り出される『呪術廻戦』はホントえげつないな……。両者の世界の温度差を垣間見ました。


●内通者について
いまだに明かされないのすごいな……!話が進めば進むほどキャラたちに愛着わいてしまうので早く明かしてほしいのだが!!?と飯田くんのような謎の動きで叫んでしまう。
というか現時点でもうすでに、先生or生徒陣の中にいると思いたくありません。なので「Xさん本人が」敵側に情報漏らしているのではなく、
 ①Xさんに化けたAさん
 ②Xさんを操るAさん
の2パターンを考えていました。Xさんは雄英高をよく知る先生or生徒の誰かで、Aさんがヴィラン
そう思っていたら、まさかのトガさんが変身能力持ち!「他者に変身できる」ってめちゃくちゃ情報戦向きなのになんでトガさん。前線に出張る気満々の人じゃん。
だから残る②のパターンに賭けています。ただこれも心操君の”個性”とかぶるので、どうなんだろう……。

一つ気になっているのは、オール・フォー・ワンと戦ったときのこと。アジト突入作戦が敵側にバレていなかったことを不思議に感じてます。
なぜあの作戦が敵側にバレなかったかというと、たぶん「内通者Xまで情報が伝わる」か「内通者Xからヴィランに情報が伝わる」のどちらかにいつもタイムラグがあるのでは。そう考えると、内通者Xは雄英高の先生や生徒ではなく少し遠い距離にいる関係者なのかなーという気がしました。

ただそもそも「本当に内通者がいるのか」という疑問もありますが。いてほしくはないものの、こんだけ引っ張っといて「実はいませんでしたー!」となったら拳を握りしめたくなる。

●ヒーローとヴィランの関係
新キャラ・ホークス氏の「ヒーローが暇を持て余す世の中にしたいんです」という台詞に考えさせられました。よくぞ言った!と拍手喝采したい気持ちと、そうするとヒーローが成り立たなくなるやろという世知辛い気持ちと。

心理カウンセラーしてる自分もそうですけど、対人援助職は「依頼者の困りごとをなくす・解決する」ことが業務でありながら「困りごとがない」状況は困るんですよね。身も蓋もない言い方をしてしまうと「誰かの不幸が飯の種」という。ほんと身も蓋もない。
ヒーローたちも然りで、ヴィランがいないと「ヒーロー」という立場や職業は成り立たないのでは。ヴィランがいてこその「ヒーロー」。
今は犯罪発生率が高い?からヒーローの需要も多いものの、平和になったらどうするんだろう。そしてその平和はどう築くのだろう。さらに「平和の象徴」としてのNo.1ヒーローの存在は本当に犯罪抑止力になるのか。

第1話ラストで「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」と言っているので、最終的にデク君は「最高のヒーロー」にはなるのでしょう。ただそれはどんなヒーローなのか、ヴィランたちはどうなるのか、そして人々の”個性”との付き合い方は。
「ヒーローとはなんぞや」という話はこれまでもたびたび出てきました。ヒーローの在り方のみならず、今後はもう少し大きな話、たとえば「生き方」の話も出てくる気がしてます。
というのも、死穢八斎會編で”個性”の成り立ちの話とエリちゃんが出てきたので。

●エリちゃんについて
劇場版に出てきそうな子だな……!と思いました。世界を揺るがしかねない大きな力を持った少女と、主人公の邂逅。もし本当に劇場版だけのゲスト出演であれば、最後は力を失うかどこか遠くの研究機関に去って行くかのどちらかでしょう。
しかしエリちゃん出てきたのは本編。彼女の存在がどういう布石なのか気になります。きっと”個性”が何か重要な役割を果たすのでしょうけども。

想像したのは次の4つ。
 ①先生に”個性”を奪われる
 ②死柄木さんに”個性”を奪われる
 ③上記以外のキャラクーに”個性”を譲る
 ④先生or死柄木さんを赤ちゃんまで巻き戻して育てなおしをする
 ⑤上記以外のキャラクターに”個性”を使う

正直④だと嬉しい。①か②だと詰みますが、たぶんどちらか(特に②)になるんだろうなチクショウ!
もし②になるなら、死柄木さんは先生と同じ「個性を奪う」能力を手に入れる必要がありますね。するとその前にまず、先生の”個性”を譲渡されるまであるのでは。
でももし先生がエリちゃんの存在を知ったら、絶対自分で手に入れようとするでしょう。だってそうすれば全盛期まで巻き戻れますし。
先生がエリちゃんの力を手に入れたら死柄木さんが不要になるわけで、師弟対決になったりしないか。「弟子は師匠(の屍)を残り越えてこそ一人前!」とかで先生vs死柄木と仲間たち、を妄想しました。その対決の周辺地、絶対ゴジラが通った跡みたいになってる。

なんにせよ、エリちゃんが無事に幸せになれればそれでいいです。ただ彼女の幸せを考えるなら”個性”を誰かに渡しちゃった方がいいんだろうな。

●死柄木さん
160話が、160話がぁー!!!とガクガクしてしまった。
最初はオーバーホールに何をしたのかよくわかりませんでしたけど、発言も合わせると「ああ、手をお切りに……?」とお察し。
 「これからは咥える指もなく」  →あふれるユーモア
 「ただただ眺めて生きていけ!!」→煽ってる~
 「頑張ろうな!!」       →謎の激励

めっちゃ”悪”じゃん……。トゥワイスとトガさんをオーバーホールの元へ出向させるときといい、いつの間にこんなコミュニケーション(コミュニケーション??)スキルを身につけたのか。成長が早くて白目むいてしまいます。

●ちょっとした不満
不満というか、読んでいて物足りないな~と思うことについて。
求む・強くかっこいい女性キャラ!

男性陣は年齢・体格・服装のバリエーションが豊富なのに対し、女性キャラは顔がかわいい・細身・体にぴったりのスーツ、くらいでみんな同じように見えてしまいます。例外はリカバリーガールくらい。
女性キャラにもファットガムさんみたいな人いてほしい……あるいはオールマイトやエンデヴァーのような筋骨隆々な人。
よく登場するうららかさんや梅雨ちゃん、トガさんもかわいいな~とは思うものの、かわいい止まりというか。
例を挙げるとしたら、別作品で恐縮ですが『封神演義』の竜吉公主や『NARUTO』のサクラちゃん、『HUNTER×HUNTER』のビスケのような格好良さ(顔の造り、表情、服装、言動)とバトルの見せ場がほしいです。
魅力的な女性キャラが多いので勿体ないな~と感じてしまう。


過去一長い記事になりました……正直、デク君とかっちゃんや死柄木氏についてまだ書き足りない感じはありますが。
今週末には無料公開分の第3部が解禁されるので楽しみ。以降はコミックスを追う予定です。
次は誰が退場するのかハラハラしつつ、とりあえずエリちゃんが穏やかに過ごせることを祈ってます。