ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【僕のヒーローアカデミア】44話までの感想

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誰しも”個性”を持つ時代に、”無個性”として生まれた主人公。ライバルの幼なじみや”個性”豊かなクラスメイトたちとともに、ヒーローを目指して奮闘する話。


アニメ6期が放送されるため、アニメに追いつく258話までが段階的に無料公開。何気なく読み始めたらやめどきを見失い、体育祭終了(44話)まで一気に読んでしまいました。
早く続き!続きが気になる!!と心が荒ぶるものの、現段階ではどうあがいても89話までしか読めないので……。情報を整理するためにも一旦感想を綴ることに。
長いので折りたたみます。


キャラクター造形がとにかく素敵。
最初は主人公デクと師匠オールマイトに焦点を当てて、高校入学後はライバルのかっちゃんやヒロイン、他のクラスメイトたちを紹介していく。そして紹介とともに差し込まれるデク君の成長譚がアツい。
みんな見た目も能力も個性豊かだなーおもしろいなーなんて思っていたら、11話ラストにヴィラン(敵)役登場で崩れ落ちそうになりました。
手が、手がたくさん!!!(死柄木さんのことです)手が多かったり長かったりするのが癖なのでテンション爆上がりでした。障子君ももちろん好きです。
ただ死柄木さんの「ぱっと見でわかるヤベー奴」感がだいぶやばい。やばすぎて語彙が死ぬ。
手だけであんな禍々しく描けるのすごいし、思いついたのもマジ天才だなと。「逆千手観音」とひそかに呼んでます。不敬がすぎる(観音様に)。

彼にくっついた無数の手は、てっきり装飾か「手を使った”個性”」なのだと思ってました。しかし顔面覆ってた手を「お父さん」と呼んだことでヤバさが加速。あぁお父様の手でしたか……とはならんのよ。
思わず何本あるのか数えてしまいました。計14本。2本で1対としたら少なくとも7人分……?家族総出ですか……??(震)
本当にお父さん(もとい家族)の手なのかはわかりませんが、顔面にくっつけた手を「お父さん」と呼ぶのもヤバいし個性登録されていないのも「一斉カウンセリング」なるものを受けていなさそうなのもヤバい。ここまででお察しな家庭環境……。

死柄木さんのことばっかだったので他のヴィランについて。
「脳無(のうむ)」のネーミングが最高だと思います。脳がある(もとい見せびらかしてる)のに名前が「脳無」。かつ、脳なし=脳筋=身体のどこか(脳?)をいじられている、ことが一瞬でわかる。ものすごいネーミングセンス。


話の見どころは愛らしさや格好良さ、禍々しさなどがうまく出されたキャラクター造形と、少年マンガァァァァァ!!!と言わんばかりのアツいストーリー展開。あとキャラクターの生い立ちや”個性”について、考察・予測のしがいがあるのが個人的に燃えます。

デク君、ほんとに”無個性”なのかな!?というのが今一番気になるところ。なんかこう、特殊環境下でないと発動しないような”個性”持ちだったりしないのか。たとえば不死とか。
あるいは「”個性”を持っていないと意味がないような”個性”」、たとえば譲渡とか……と思っていたら2話で早速出てきたので夢が潰えました。南無。
あと「ワン・フォー・オール」の内容がイマイチよくわかりません。「何人もの極まりし身体能力」を譲ったとオールマイトは言ってましたが、「極めた」能力は”個性”なのか……?「高い身体強化能力」という”個性”を譲り渡したということなのでしょうか。
果たして本当に”個性”が譲渡されたのか疑っていましたが、身体測定のときイレイサー先生に消されたということは本当に譲渡されたのでしょうね。とはいえ「ワン・フォー・オール」はいまだに謎です。そのうち詳細がわかるのだろうか……。

”個性”についてもわかんないな~と思うことはあって、たとえば轟くんの凍らす力は自身にも影響が及ぶ。しかしかっちゃんの爆発力は本人にはノーダメージっぽいのはなんでだろうとか。
実はかっちゃんも地味にダメージ受けてるけど、皮膚が分厚いのとちっちゃな頃から悪ガキで~♪だから大丈夫なのか。
他にも「暗示」能力を他者にかけたら自分もかかってしまわないのか。自分で自分の能力に影響受けるとか間抜けな感じしますけど、凍傷や火傷を負うなら「自分の暗示にかかる」こともあり得ると思う。
同じ”個性”を持っていたらどのように優劣がつくのかも気になります。たとえば同じ暗示能力を持つAさんとBさんの2人が、Cさんに相反する命令「雑巾がけをしろ」「雑巾がけするな」を出したらどうなるのか。新しい命令が優先されるのか、それとも力の優劣で決まるのか、だとしたら優劣はどう決まるのか?
こういったことを考えてるともう無限に楽しい

能力のこともですけど、内通者のことを考えるのも愉快です。ぜったいいるだろと思っていて、気になっているのは葉隠さん。
今のところこれといった活躍のない彼女ですが、状況によってはかなり輝く能力だと思います。あと衣服を脱ぎ去って「全裸である」みたいな描写がありましたけど「身に着けた物(触った物)を透過する」力は持っていないのか。これができるか否かで話は大きく変わってくる気がする。
自分以外を透明にできないなら、戦闘ではなく斥候・隠密タイプなはず。なぜ雄英のヒーロー科を志望したのか、とても不思議です。
本来の能力を隠してヴィラン側の手引きをしてたらやだなーショックだなーと。しかしもし敵でないなら、いつか彼女が大活躍するでしょうからそう考えるとアツいし楽しみ。

考えることは多く、続きは気になるしちょっと怖いような気もする。目玉を引ん剝くような展開が待ち受けている気がするので。深呼吸しつつ続きを読みます。