ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【僕のヒーローアカデミア(※追記あり)】90~134話までの感想:デクはどんなヒーローになるか?

(※2022.10.9に追記しました。死柄木さんと先生について最下に綴ってます)


1~44話までと、45~89話までの感想はこちら。

サー・ナイトメアが「案件」について情報共有するため、ヒーローたちを招集したところまで読みました。出てきた情報や思ったことをメモしながら読んでいるので時間がかかるっ……!188話までなかなか進みません。
アジト突入編(?)を終えてデクくん・かっちゃん・オールマイト・先生・死柄木さんへの理解が深まった(気がする)ので、以下に綴っていきます。ネタバレ、妄想100%です。


主要登場人物たちの前に。

マグ姉ーーーーーーー!!!!!

え、ここで退場……!?と驚きました。トゥワイスは途中退場しそうな小物感……ゴニョゴニョ、とか思ってましたが、まさかマグ姉とは思わなんだ。
「常識という鎖につながれた人が つながれてない人を笑ってる」という言葉にハッとした。トゥワイス(だよな?「二倍」の個性持ちの人)もでしたが、なんかヴィランの方が格言というか、考えさせられる発言をよくする気がします。
トゥワイスの
「大事なのは自分が誰なのかよく知ることだ
 自分がどうなりたいのか… どうしたいか...
 それがとても大事なんだ」
という発言も『星の王子さま』に出てくるんか?みたいな発言だなって。アツい。

対オール・フォー・ワン戦後は、主人公・デク意外にも視点が広がって脇役たちもしっかり描写。決戦までの下ごしらえという感じがします。物語としてのインパクトはやや薄めなものの、それぞれの”個性”とキャラクターをしっかり描いているな~よくここまで考えつくな~と思いました。
あと「ヒーローのいる社会」や「ヒーローあるある」もよく描かれているなと。”個性”と呼ばれる異能を持ち、「ヒーロー」や「ヴィラン」といった概念が浸透している社会で人がどう苦悩し足掻くか。ドロドロしすぎず、かといって淡白すぎず、ちょうどいい塩梅で描写されていると感じます。

キャラクター性もおもしろくて、134話までで感じたのは死柄木≒オールマイト≒かっちゃん。そしてデク≒先生(オール・フォー・ワン)なのかなと。
直情型で、他人の機微に疎いのがオールマイト、かっちゃん、死柄木さんな気がします。彼らの自分を飾ろうとしない、良くも悪くもまっすぐなところが他者には魅力的に映るのでしょう。ナチュラルボーン・カリスマ。
一方で、観察眼と情報分析に優れ、人の心理にも通じているのがデクくんと先生、という分類もできる。
デクくんの人を思いやる気持ちについていえば、オールマイトが一番近いのは言うまでもありません。ただ人としての在り方…?能力…?は先生が最近だと思います。
だからデク君は、オールマイトとは違うヒーロー像を目指すことになるし目指さざるを得ないんじゃないかなぁ。「オールマイトはパワーとユーモアを用いて示した。犯罪に脅える人々に希望を与えた」というなら、デクくんは彼なりのやり方で「No.1ヒーロー」であることを示さねばならない気がする。

ぼんやりと想像しているのは「清濁合わせのむ」ヒーローかなと。
デクくんにはたぶん先生の考えていることや、死柄木さんの置かれた境遇と気持ちがわかるはず……というかわかってほしい!わかってくれ!!(必死)
んで、日向と日陰どちらの支配者も不在ならどちらの支配者にもなってしまえばいいのでは?どう両立させるのかちょっと想像できませんが。敵味方どちらも懐柔する人たらしスキルを身につければいい……?
イメージしたのは、フワッと優しく人懐っこく、小動物系の控えめな物腰ながらバトルになるとブチ切れバーサーカー
自分でも何言ってるのかよくわかりませんが、オールマイトが圧倒的「陽」だからデク君は少し違うタイプの「平和の象徴」になりそう。悪もヒーローも彼に引き寄せられるような。そうなれることを願います。

一方で死柄木さんも、先生のようなタイプのヴィランにはなれないと思う。
だって計画立てるのも人の気持ちを汲み取るのも苦手そうだから……。ペストマスクの人(オーバーホール?)が「おまえらに組するの断固拒否!(意訳)」と言うのもうなずける。
あと死柄木氏、触れたものしか枯らせないとしたらバリバリの接近戦タイプ。なのに貧弱な体躯……そして不足している知性と情緒……。
Oh……と遠い目になったものの、逆に言えば伸び代があるってことですよね。ヴィランの成長譚とかおもしろい。
現時点でオーバーホールに勝っているのは見た目のインパクトだと思います。作画コストばか高ぇとは思いますが、やっぱり掌フル装備の死柄木さんは震えるほどかっこいいんじゃ……。
彼もまたどんなヴィランに上り詰めるのか、デクくんの成長とともに楽しみです。先生も草葉の陰から見守っているよ。

他、緑谷母がオールマイトに「生きて」と言ったシーンなどから、ヒーローやヒーローとヴィランの関係について考えてました。が、うまくまとまらないので割。
ただ「見返りを求めない自己犠牲」がヒーローにとって当たり前なら、それを転覆させる必要があるのかなとぼんやり想像してます。
そしてたぶんヴィランも然り。ヴィランが何を求められているかは謎ですけど。


※以下 追記
先生が死柄木さんを見初めたの、「オールマイトの師匠の孫だから」なんですよね。師匠の血縁者と敵対させてオールマイトに嫌がらせしてやろう、という。
死柄木さん本人はこのこと知ってるのか……!?134話までの間では、知っているかどうかは明かされていない気がします。
もし知らなかったとして、先生の意図を聞かされたときどう思うんだろう。

という疑問から出発して、
 怒る→タルタロスにカチコミ→先生を殺!→ヴィランたちから賞賛される
まで妄想しました。
オールマイトとデク君が信頼と友情で結ばれているとするなら、死柄木さんが先生を殺するのはありうるんじゃないですかね(震)師匠殺しによって高まるヴィランとしての名声。「あの」タルタロスに侵入したってことからも、そこにシビれる!あこがれうるゥ!されるのでは。

以上、「死柄木さんがどのように先生を乗り越えていくのか」を歯を磨きながら考えていたときの妄想の産物です。