ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】青獅子3周目プレイ感想⑳探し物はなんですか~

我求ラブ&ピース。見つけにくいものですか……?

ストーリーは第2部2月に入りました。以下、シナリオのネタバレあります。相変わらずディミトリと青獅子組について。そして外伝の内容やアビスについても少しだけ。




1月の修道院戦がツライです先生。


幻影と会話するディミトリ。そして続くランドルフ将軍と妹御のやりとり、進軍後のディミトリと将軍の会話。もうすべてがつらい。しんどい。
修道院戦は金鹿のときもつらかったです。ランドルフ将軍の最期の言葉に罪悪感が煽られるので。しかし青獅子はその比ではなかった。将軍と妹さんの会話とかやめて……そんなエピソード知りとうなかった……。

進軍前の、幻と会話するトリを見たときは戦慄しました。
何か見えてるんだろうな~とは思っていましたが、まさか会話までしているとは。だいぶ精神がやられている。
しかし進軍後の将軍とのやりとりを見るに、ディミトリ、カンペキ正気ですね。自分がやっていることを100%理解した上でジェノサイドなさってる。
正気らしいことを喜べばいいのか、狂ってる方がマシだったと嘆けばいいのか。どちらにしても喜べません。まぁもともと喜ぶようなターンではない。つらい……。

あとランドルフ将軍の妹さん、小さい時のエーデルさんに少し似ているなと。

並べてみるとそうでもない……?
ただぱっと見で似てる!と思ったときは、フレーチェさんを討つ→エーデルさん殺しを追体験→凍りつくディミトリ、までを瞬時に妄想しました。

ディミトリ、本当はエーデルさんのこと討ちたくないんじゃないかなぁ。ただ一人生き残ってしまった罪滅ぼしとして、自分にとって最もつらいことを課そうとしているだけなのでは。
もしも仇が別の相手だったらここまで狂化しなかったと思えてなりません。復讐・仇討ちにしては相手に向ける感情の湿度が高すぎます。
そう考えると、ディミトリにとってのエーデルさんは大きな存在だったのでしょう。ひょっとしたら、自分を追いこんで鼓舞しないと仇討ちを諦めたくなるくらいなのかも。あくまでも想像ですが。


そして迫られる、王都なの帝都なの、どっちなの~がとても悩ましい。うまいシナリオだと感じます。ここまで金鹿ルートとほぼ同じなのに、立場が青獅子になると話に奥行きが出てくる。

ここらへんのみんなのやりとりも興味深かったです。
アネット・グリット・アッシュはただ思ったことを言ってるだけっぽい。ただシルヴァン・メルセデス(あと微妙にフェリクスも)は、殿下が発する負の波動から他メンバを守ろうとしているように見えました。
特にメルシーさんは、他メンバを守りつつ殿下にも寄り添っている。彼女らしい立ち回りだと思います。
ここの攻防(?)がめちゃめちゃおもしろかったです。暴走特級気味なディミトリを、ギルベルトさんも合わせて微妙にみんなでつなぎとめようとしているような。
フェリクスは相変わらず突っかかっていくのでコラ!と思いましたが、まぁ彼なりに気づかっているのでしょう(贔屓目)

ディミトリが主人公に「忌々しい~」とか「失せろ」とか言うようになり、甘えられてるな~と感じます。なにせ5年も不在でしたし、悪態くらいなんぼでもつくがいいさ。
殴り合いのケンカをしてもいいし、なんなら殴り合いがいいとさえ思う。怪我や死亡をしない程度の。ただ自他ともに認める腕力ゴリラだから、ディミトリはそれを選ばんのでしょう。主人公もステータスゴリラなので負けませんが。
基本的にディミトリからは育ちの良さが伺えます。みんなのことを「骨の髄まで利用」と言いつつちゃんと「仲間」と呼称しますし。主人公以外にはあんまり悪態つきませんし。フェリクスと同じで愛されて育ってきたのでしょう。
その点、やはりシルヴァンとは違うなと。受けた「愛」の質が違う。この話すると長くなりそうなので略。


話は変わって、アビス地下書庫について。蔵書がめちゃめちゃおもしろかったです。
特に興味深かったのが『世界破滅伝記』。読んでゾクリとしました。あと自分のしていた勘違いに気づきました。

人間を含む地上の生物はすべてソティスが創ったのだと思ってました。しかし伝記を読んで、そうではないのだと。

人や他生物はもともと地上にいて、ソティスが創ったのはあくまでもレアさんのような獣型になれる生物。そしてその生き物たちがザナドの民だったのだとわかりました。てっきりソティスの創った人間が二分して戦争してたのだと思ってましたけど、そうではなかったのですね。「闇うご」勢からすればソティスこそ侵略者だし、彼らにおもねる人間は人にあらず。自分たちのこそ正当な「人間」だと。そう考えると、ちょっと「闇うご」勢の気持ちもわかる。
ただ『フォドラ虫大全』を読むかぎり、なるべく争いたくない女神サイドと戦火を望む人間(闇うご)という対比も見え、人間の業が深いなとも。


ザナドの民たちがみんな獣化できる(むしろそちらが本来の姿?)であれば、英雄の遺産の形状も納得です。

右のひらひら、指だとしたらすいぶん長い……多い……何人分……?と思ってました。天帝の剣も脊椎にしてはずいぶん伸びるなと。
獣姿から作っているからこういう形なのですね。把握。
それにしてもえげつない形をなさって……ギルベルトさんもアネットさんも、これ見てなんも思わんのかなとちょっと不思議。


ディミトリ含めた青獅子が、これからどう浮上していくのか気になります。
そして同じくらいの強さでグロンダーズ戦に気をもんでます。あの戦いがないわけがない。クロードと戦うのいやだぁぁぁぁ仲間になればいいのに、と。
それにクロードを倒してしまうと、対パルミラ戦が不可避になりそうな。そこもあわせてこれからどうなるのか予測がつきません。

そしてドゥドゥーはいつ出てくるのか。2月アリル戦でしれっと援軍の中に混じってたらど突きまわす所存です。