ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】感想34:黒鷲ルート、クリア!

ぶじクリアしました。
感想は4月以降のシナリオについて。あと個別エンドについても綴ってます。ネタバレあります。




ドゥドゥー何やってんじゃい!!とか。

レアさん自分を信じてついてきてくれた人に何させちゃってるの!!?とか。

言いたいことはいろいろあれど、最後の最後に迎えたイエリッツァエンドですべて持ってかれました。



リッツァ先生エンド、惜しみなく表出される激重クソデカ感情にうわぁ~沁みいる~~~(心に)となりつつ。まず単純にスチルがかっこいい。
あとこれまでの「生涯の伴侶」「結婚、出産」といった王道的エンディングとは一味違ってて新鮮。殺伐。でもこれはこれで「生涯を共にする」になってるなと。
自分の価値観ともしっくりきたため、はわわっ となりました。
まだ余韻に浸ってます。まさにこういうの、こういうのが見たかったんだ……!という殺伐エンドに拍手が止まらない。

ただ「私の胸の内にある想いを、きっと……愛と呼ぶのだろう」には困惑しましたが。
いきなり話を飛ばさないでいただきたい。さすがに脳の処理が追い付かんので、ちゃんと順を追って説明してもらえませんか。
いったいどの辺が愛なのかは、未だによくわかってません。むりやり想像するに、どこまでも一緒についてきてくれて最後はきっと自分を斬り捨ててくれる。そんな深い信頼と予感に満ち足りた心地がしている……のか?
きっとすっごい嬉しいんだな、ということはわかりました。

まぁ「闇うご」討伐が終わったらメルシーさんの孤児院に強制帰還でしょうが。リッツァ先生の恩赦を得るために、主人公はエーデルさんに掛け合って「闇うご」討伐を始めたんじゃないかな~なんて妄想してます。
メルセデスさんも「先生と一緒なら安心だわ~」と見送ってくれたのでは。妄想が捗る。やめられない止まらない。
他にもいくつかネタがあるので、いつか小説にできたらな~と思います。

あとエーデルさんとの個別エンドも見ました。
いつもキリっとした彼女が若干ふにゃふにゃになっててとても可愛らしかったです。ただ正直、女性主人公で見たかったなと。エーデルさんはたぶん性別気にしないし、それに女性と並び立つ方が彼女はしっくりくる気がします。
あと語られない部分を想像するのが楽しい。「闇うご」との戦いはどんなだったかとか、どんな改革打ち立てたのかとか、多くを犠牲にしたうえでの幸せに思い悩む日もあったのではないかとか。
これは青獅子ルートのディミトリエンドでも思いました。「めでたしめでたし」みたいに締めくくられてますが、自分の行いの数々にふと苛まれることがあったのでは。
基本、薄暗い話や感情が主食なのでそんなことばっか考えてます。

 


本編の感想に戻ります。
黒鷲ルートはそこまで心折れるシナリオがなかった(比較対象・青獅子ルート)ため、油断してたところ最終決戦でしてやられました。

まさかの王国兵・魔獣化で、ちょっとドゥドゥー何やってんのォー!!?とディミトリと完全共鳴。
でも「ああ、王国がダスカーみたいになるところを見たくなかったのか」と思ったらもう何も言えなんだ……だからといってその方法選びます?とは思いますが。
これ絶対ドゥドゥーも魔獣化する流れやろとビクビクしてましたが、そうならなくてよかったです。珍しく開発陣の慈悲を感じました。
と思いきや、2回目にやったら見事にドゥドゥー魔獣化。なぜ。

あと進軍後のイベントも変わってました。1回目は、あの世に向かうディミトリとドゥドゥーの会話でしたが、2回目は瀕死ディミトリとエーデルさんの会話。

最期の最期にこの呪詛よ
「黒鷲ルートのディミトリ、ほんと空気だな~」なんて油断しきってたので、鈍器で殴られたような衝撃でした。
彼らの関係を知ってる今だからこそわかる。この短い言葉の中に、愛憎プラスいろんな感情がぐっちゃに詰め込まれていることが。
傍で聞いてるだけでも震え上がったのに、当事者であるエーデルさんはいったいどう感じたのか。
彼女はこの瞬間にディミトリの正体を知ったわけで、いくら昔のこととはいえ瞬間的にすさまじい激情に駆られたのでは。それを「泣いていたのは、過去の私よ」だけで済ませられるの強すぎませんか。

こんなに強い彼女が、金鹿・青獅子ルートで主人公にずっと固執し続けるのは控えめにいって最高ですね。いや担任でもないのにどうして慕ってくれてるのか、謎ではありますが。
思うに、開幕戦で盗賊から身を挺して守ったことがずっと影響しているのかもしれません。あそこで主人公がエーデルさんを守らなかったら、何も始まらないまま終わってたでしょうし。
会ったばかりの素性もわからない人間を、身体を張って守ろうとする。主人公のそんな人となりに「この人となら」と感じたのかもしれません。


シナリオについては以上です。
黒鷲ルートでは、ディミトリのことは臭わせるくらいでパトリシア様も出てこず、コルネリアさんの中の人やアランデル公のこともほぼノータッチ。
あまり大きなことは明かされませんでしたが、それでもこれだけおもしろいのが不思議。

唯一「大きなこと」と言えるのは、主人公の正体でしょうか。
「眷属」とはっきり言われたのはたぶん初めてと思います。これまでの情報で推測はできたものの、明示されて驚きました。ここまでやってようやくかい!という気持ちはあるっちゃある。

3学級を終えたのでこれにて終了と言いたいものの、まだサイドストーリーが残っています。
あと聖墓の戦いで「エーデルガルトを斬る」を選ぶルートも。聖墓戦で、黒鷲ルートなのにエーデルさんと戦うことになった、なんで!?と調べたときにこのルートがあることを知りました。
たしかに、級長の代わりに誰がストーリー進行をしてくれるんだろうとか、2部開幕で誰が出迎えてくれるんだろうとか、考えてみれば謎。レアさんが進行役になってくれるのか。
何より「黒鷲の担任」としてエーデルさんやヒューベルトと戦うのはまた流れが変わりそうです。他生徒とも親交を深めたあとだし、バトルがものすごくウェットになりそう。想像しただけで気が重い……でもちょっと見てみたい……。

あともう少し頑張ります。