ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】青獅子3周目プレイ感想⑲あなたの悪寒はどこから?

わたしは5年後から。ということで青獅子ルート第2部に入りました。

以下、第1部12月以降のネタバレあります。シナリオとディミトリとディミトリと、あとディミトリについて綴ってます。




ルミール村の戦い以降、ディミトリの箍がどんどん外れていて心配でした。
さらに1部から2部にかけて主人公は5年も不在。生死不明の状態となります。きっとクロードとのような爽やかな再会はできんだろうなと。数発殴られるか、殴られないにしても「もう黙って勝手にいなくなるな……!」と壁ドンからの壁粉砕くらいはあるだろうと覚悟してました。
怒ってくれた方がマシだった。


2部トリが想像以上に修羅の道へひた走っていて、ひどい・むごい・怖いの3拍子。すっかり人相も変わってしまい、手負いの獣感がすさまじいです。

でも彼があの日、大修道院にいたってことは、みんなとの約束を覚えていたってことですよね。逃走と虐殺をくり返しながら、それでも遠い過去の約束をたよりに来てくれたんだと思うと目頭が熱くなる。
しかも主人公はおろか、みんなとも会えるとは思ってなかったんだろうなぁ。それでも来てくれるって、ほんとに、もう……!
一人にしてごめんな、という後悔でいっぱいです。主人公、5年も寝てるなんてほんとに何考えてるの。ガルグ=マク戦のときもレアさんなんてほっといて、ディミトリの傍にいればよかったのにぃぃぃ。

今からひたすらディミトリをケアするだけのターンに入りませんか。もう進軍とか散策とかどうでもいいんで……。
安心・安全で清潔な環境とおいしい食事、あったかいお風呂、安心して寝られる居場所を提供したい。雑談はシルヴァンが請け負うし、ちゃんと話したいときはメルシー(メルセデス)さんやフレンが聞くし、鍛錬はフェリクスが付き合うんで。食事はグリットさんやアッシュ君、アネットさんとぜひ一緒に。

今はメニュー画面で名簿を開いても呼び出されてくれないので、心のシャッターが全閉じなのでしょう。
いったいどう氷を溶かすんだろう。あと膨れ上がった復讐心(?)とどう折り合いをつけるんだろう。今のままでは、もしエーデルさんを討ち取ってもその先は自害するしかなさそうな。

「自分が生きて前に進むために、死者たちの無念を晴らす(仇討ちする)」というようなことを前にディミトリが言ってました。そういう前向きな理由よりも、彼の場合は何もできなかった・一人生き残ってしまった自分を罰するための戦いに見えて仕方ありません。
だから苦しかろうなぁと思う。死者たちの恨み言に苛まれて、でも一番苛んでるのは自分自身ではないかという。自分で自分の首を絞めている。

あともう一つ気になるのは、誰がディミトリの理解者になれるのかということ。彼に匹敵するだけの強い憎悪と復讐心を持てる人が今のところ見当たりません。一番近いのはイングリットさんでしょうか。
フェリクスは「死んだ人間のためになど」とか鼻で笑いそう。シルヴァンは当事者ではありませんし、アネットさんは陽の人。メルシーさんは気持ちは理解できても、他人をそこまで憎悪することがなさそう。
アッシュ・カトリーヌ/ペトラ・カスパル間も仇討ちする・されるの関係を確認しました。ですがアッシュ君もペトラさんも拒否しそう。ラファエルも言わずもがな。
だからグリットさんくらいかなぁと思いましたが、もし彼女がディミトリと同じ深みに嵌ろうとしたら、それこそシルヴァン・フェリクスが血相変えて飛んできそうです。そして慌てて深みから引っ張り上げそう。
なんだかこう書くとディミトリに人望がないみたいですがそんなことはない……はず。

1月の散策時、祭壇の真正面で微動だにしないディミトリと

そしてその様子を影から見守るフェリクス。

思わず笑ってしまいました。フェリクス、なんで訓練場でなく教会になんておるねんと思ったら、こっそり見守ってたんかーいと。なんだかんだ言いつつちゃんと心配(?)しているところにほっこりしました。
青獅子組の中で、ディミトリの心情と一番遠いのが実はフェリクスではないかと思ってます。相容れないというか、理解できないというか。だからそんな彼が一番?ディミトリを心配していることに安心する。グロンダーズ戦でもかなりショック受けてましたし。
口は悪いしすぐ人に突っかかるものの、いい奴だなぁと思います。君のその気遣いがディミトリにも伝わっていることを祈る。

ディミトリ、せめてグロンダーズ戦(あると疑ってない)までにはもう少し気持ちの整理がついているといいです。青獅子ルートまでも悪鬼羅刹のような彼の進軍を見とうないんよ。


そしてドゥドゥーの件は、秒で生きとるやろと思いました。
だって支援情報埋まってませんし。他学級にスカウトできないのに、青獅子ルートで埋められなくてどうすると。
なにより敵地へ単騎で乗り込む人です。生存なんて余裕のよっちゃんでしょう。
いまだ合流していないのは、ディミトリを探して奔走しているか、捕まってるか、記憶を失ってるか。
ただ奔走するにしても記憶喪失にしても、ダスカー人が単身フォドラで生きていくのは大変でしょう。戦乱の世であればなおさら。だから捕まっているのが一番ありえそうなものの、従者ひとり捕まえて生かし続ける理由が謎。
ドゥドゥー生存については、エーデルさんが裏で手を回してたりしたらいいなぁ。ディミトリが逃げ出せたことについても。でも金鹿ルートでディミトリ、さくっと殺されたからそれはないか。

エーデルガルトとディミトリの関係を知ってしまうと、グロンダーズ戦で何の会話もなかったことが異常に思えてなりません。エーデルさん声かけてあげればいいのに。
後生大事(?)に贈り物を持っていたわりに、エーデルさんのディミトリへの扱いがひどいなと。何が彼女をそうさせるのか、何を思い考えているのかはやっぱり黒鷲ルートでしかわからないのでしょう。進むのがためらわれるでござる。

余談ですが、2部開幕戦ではドゥドゥーがいないことに気づいてませんでした。なんでかギュスタヴさんがいるな~とは思ってましたが。


今ルートで最もテンションが爆上がった瞬間。幼なじみ組がそろって登場したのがたまりません。青獅子組の成長した姿はこれまでも見ていましたが、やはりこの演出でお披露目されるといいですね……うっひょ~と沸き上がります。


最後にアビスについて。
入口の番人とセイロス騎士との友情(?)にほっこり。

あとジェラルトおとっつぁんが亡くなったときに出てきた謎の老人。

キャラ名が「隠者」だし意味深……この人が地下に潜った四使徒だったりするのでしょうか。

世界の成り立ちも国・貴族同士の関係も修道院の人々についても、まだまだ謎だらけ。FE風花雪月、奥が深いな~と改めて感じました。