ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】3周目感想23(青獅子):旅の出先で、顔も知らない敵を討つのだ

4月の進軍が終わり5月に入りました。タイトルは室生犀星の『遠い旅』より抜粋。

以下、ストーリーとキャラクター支援情報についてネタバレ満載。妄想爆発でお送りします。




●ストーリー感想
グロンダーズ戦後は、おそらくすべてのプレイヤーが恐れていたことが起こってしまった、という印象。だから驚きはしませんでした。
ただロドリグさんは金鹿でいうジュディットさん枠だと思ってたので、本当に離脱するのかと。負傷ですむことを願ってましたが甘かった……。

あとフェリクス!フェリクスが縁者失くしすぎ問題について制作陣と小一時間お話ししたい。どうするつもりですか?責任取って殿下とシルヴァンとグリットさん(とドゥドゥー)が家族になるんですか!?そうですか。
冗談はさておき。いや本心としては冗談でなく家族になっていただきたい。ですが、フェリクスどうするのでしょう。エンディングでだいたい諸国放浪してるイメージある。でも親父殿亡き今、放浪してる場合じゃ絶対ないだろうと。ちゃんとお国に帰ってくれるのでしょうか。


そしてディミトリについて。
正直にいうと、彼と瀕死ロドリグさんとのやりとりは若干シラーッとしながら見ていました。すみませんすみません。ただ今まで敵味方たくさん死んできたわけで、今さらロドリグさん一人の死が何を変えうるのかと。
けっきょく心理的距離で命の軽重が決まるのか、とも。仕方ないことではありますが。あとそもそも、死で死を上書きするみたいな展開が好みではありません。
だからいささかトゲトゲした眼差しを向けていたものの、そのあと主人公との問答につながるのがうまいと思いました。

このへんから声がだんだん士官学校時代のさわやかな感じになっていって、声優さんほんとすごいなと感心のしきり。

正直、なんでディミトリが方向転換したのかはよくわかっていません。
ただロドリグさんの死で弱気(?)になったディミトリを、主人公および仲間たちでさらに和らげたのだろうと。ふだんのディミトリだったらまず人の話を聞かんでしょうし。
ひょっとしたらディミトリは「ダスカーの悲劇」をきっかけに死に片足突っ込んでたのかもしれません。肉体的には生きているが精神的には死んでいるというか。彼自身が死者寄りみたいなところありましたし。
それがフレーチェさんに刺&ロドリグさんの死で、一周回って息を吹き返したのかも。死のフチに引っかかってたところを、ロドリグさんに押し出され主人公に引っ張り上げられ、ポーンと放られたところを仲間たちキャッチされたとか。そんなイメージをしています。

あと彼、「自分」という感覚が薄そう。王子という立場上もあるでしょうが「私」が薄くて「公」が厚い気がします。自分の気持ちをよくわかってなさそうというか、自己中という意味ではなく他人と自分の区別があんまりついてない感じがする。
だから進軍後、なんの躊躇もなくみんなに謝れたのでしょう。あそこでちゃんと謝るのってけっこうな勇者だなと。ただディミトリは、許されることも疑ってなければ、許されないことも疑ってなさそうというか。
うまく言えませんが、愛されて育ったから自己肯定感が高い、では説明できない気がしました。
だから彼のトチ狂い方も持ち直し方もすごく不思議。女性だったらシャーマンになれたのでは。


そしてドゥドゥーは殿下に対し甘すぎやしませんか。大好きかよ。2人の支援Aを見たあとだったので生ぬるい笑みになってしまう。
ドゥドゥーは、いったいどんな殿下なら失望したり嫌いになったりするのでしょう。想像つきません。ただ彼がディミトリへ向ける感情は、いささか願望や思い込みも入ってそうです。まぁ恋とか愛ってそういうものですが。


●支援情報について
主にディミトリまわりで綴ります。

まずはドゥドゥーとの支援A:
急にいちゃつき出したが……?何を見せられているのだろうと困惑。ディミトリがごめんなさいした直後だったので余計ギャップを感じました。いい話なのに。
今まで、他のキャラ同士の支援Aでもイチャラブ系はありました。リンハルトはだいたいすごい口説き方してましたし。でもディミトリとドゥドゥーは命の話をしていてスケールがちげぇ。しかも本人たち大真面目ときた。
改めて、ドゥドゥーにとってディミトリは「神様」なんだなぁと。お互いの伴侶は大変ですね。旦那同士の絆込みで付き合える人じゃないと嫉妬で狂いそうだ。

フェリクス:
殿下、その男はたいへんおモテになるんですぜ、ぐへへ、と思いました。フェリクスからすれば相手はよりどりみどりなんだから、もし一等思われたら肝に銘じよと。
あと写真(↓)は支援情報ではありませんけど、フェリクスはほんと期待を裏切らないツンデレというかデレツンぶりを発揮するなぁと思いました。まる。

メルセデス
「その言葉を5年前に聞いていたら、もっと違う人生もあったかもしれない」
いやどうでしょうね!?と全プレイヤーが思ったかもしれないし、思わなかったかもしれない。少なくともいい話であったことはたしか。ディミトリに限らず、メルセデスさんとの支援Aはしっとりとした余韻ある話が多いです。好。
人って、どうやっても忘れてしまう生き物なのよ~。死んでいった人たちのことも、殺した人たちのことも。だから楽になれる。でも人間の業も感じるところですね。

イングリット:
びみょ~~~な雰囲気!甘酸っぱいというかなんというか。
ドゥドゥーとはあんなにイチャイチャしときながら、いざ伴侶候補となるとためらうディミトリの気持ちがわかりません。いやわかるけど……!

マリアンヌ:
心のズッ友って感じ。小雨が似合う2人だと思います。しっとりしている。

フレン:
ディミトリの味覚障害の話は何気に初出では?ドゥドゥーは知っているのでしょうか。勘づいてはいそう。
心の毛布レンがあまり発動しなかったことが意外。そっと暖かく包み込むような。ただディミトリにはこのくらいの距離感がちょうどよいのかもしれません。
あと話は逸れますが、フォドラってメンタルケアの概念なさそうだな~と思いました。

シルヴァン:
ディミトリとの支援Aがないところが果てしなくシルヴァンだなと。私は知ってるんだぞ、金鹿ルートのグロンダーズ戦後に「女の子を落とすとかけて要塞を落とすと解く」とやっていたことを。


以上です。相変わらず長い。
なのにまだ書きたいことばかり。パトリシア様のこととかコルネリアさんのこととか。いくら綴っても足りません。なにゆえ。
本当はもっと進行を速めてまとめて書きたい。ここのところ1ヶ月行軍ごとの感想になってますし。このペースではあと30回はかかる……終わらない……。

最後に1つだけ。
散策のとき、誰ひとりとしてフレーチェさんの話してないのツラァ……となりました。挙句の果てに「けっきょく誰だったんだろう」とか言ってますし。主人公が!主人公ってプレイヤーの分身じゃないですか。なのになぜ君が言う!!?
命が軽いと嘆くつもりはありませんが、ほんとつらいストーリーだなとつくづく思いました。