ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【パラノマサイト】感想2:守護神やってます

前回の感想から12時間ほどプレイしました。いろいろわかってきたことがあるので感想の付け足し。
なるべくネタバレせず綴っていくつもりですが、少しでも面白そう、やってみたいと思った方はご自身でプレイされることをお勧めします!


シナリオはウワァーそうきたかー!のオンパレード。わーぎゃー言いながら進めてます。

序章をやったときは「ホラー×ミステリーなテキストアドベンチャー」という印象でした。しかし今はミステリー色がだいぶ濃く、「ホラー」というより「サスペンス」寄りな感じ。
登場人物それぞれが抱える事情と過去に起こった事件とが、ほどよく複雑に絡み合っている。それがだんだん解けていくさまがまさにミステリィィィ!!!という感じで圧巻です。
またキャラ同士のやりとりはコミカルなのに、緊迫感がすごい。シナリオがめちゃめちゃよくできているのもあるのでしょうが、テキストが表示される間やテンポがうまいのでは。緩急のつけ方が絶妙で、やってて飽きません。

そこへさらに「1990年代」というややレトロな世界観が融合して、独特の懐かしさ・儚さ・怖さを醸し出していると感じました。
作中の雰囲気としては1980年代くらいなんですけど、想定されているのはどうも1990年代のようです。この微妙な差よ。
まだ携帯電話は普及しておらず、環境問題への関心も薄く個人情報といった概念もない。現代との感覚のギャップを埋めるためか「この先はきっと●●になるだろう」とときどき補足されるのがちょっと面白いです。




よくできたシナリオとともに物語を盛り上げてくれるのは、謎解き要素。
クイズ形式のものもあれば、部屋探索や脱出ゲームめいたものもあり。またAさんのチャートでとった行動がBさんのチャートに影響するといった共鳴型をとっているので、時系列や影響の度合いを考えながら進めていく必要があります。
これがまたすごくおもしろい。
AさんとBさんが同時刻に会えるよう、探索場所を調整したりとか。はたまたCさんのチャートで仕入れた情報をDさんのチャートで活かしたりとか。
うまくいくと達成感がすさまじく、思わずドヤ顔したくなります。

ただ謎解きの難易度がまちまち?になることも。だいたいは解けるのですが、ときどき「え、何それ?」みたいな問題が出てきます。
「●●さんはこの時刻どこにいた?」という問題が本っ当にわからなくて、どうしようかと思いました(総当たりで解けました)。答えを当てたら質問の意図はわかったものの、当てるまでの間は本当に「?」状態。
きっと勘のいい人ならばすぐピンとくるのでしょう。自分はそういうタイプではないのでちとツライときがあります。ときどきですが。


ストーリーはおそらく折り返しあたりにきました。
ずっとわからなかった「●●は誰が持っているのか?」という謎も解け、登場人物の抱える背景や関係性も明らかとなってきました。全体を通して「何が起こっているのか?」もだいぶ見えてきたなと。
でもここからが本番な気がします

ミステリものとしてだけでなく、登場人物の掛け合いは楽しいしみんな個性豊かですし、人間心理もほどよい厚みがあります。ある人のルートではメチャメチャ泣いてしまいました。
ぶじクリアできたらネタバレ感想綴りたいです。