ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【貞子vs伽椰子】抱腹絶倒まったなし

「貞子」の呪いにかかった人と「伽椰子」の呪いにかかった人が解呪のために手を組んで、霊能者の助けも借りながら両呪いを闘わせ相打ちを狙うお話。

蟲毒かよ(震)。
上映当時、映画館で観ようかすごく悩んだ作品。悩んでいるうちに終わってしまい、けっきょく観れず仕舞いでした。
PVのときから、安藤政信さん演じる常盤経蔵の「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」がパワーワードすぎて、ギャグなのかホラーなのかどっちだ……!? と困惑した覚えがあります。
ついにその真相を自分の目で確かめるときが来ました。

約1時間40分中、4分の3くらいまではきっちりホラーでした。映像・演出ともに少し抑えめな、ライトなホラーという印象。
かなり尺を使って丁寧に「貞子」と「伽椰子」の呪いの特徴としつこ……じゃなくて強力さを描いていたので『リング』や『呪怨』を未履修でも今作を楽しむことができると思います。オリジナルを土台にしつつ、今作の独自設定もありましたし。

そして問題はラスト25分、タイトルの「貞子vs伽椰子」部分。これ、どっちの名前を先にするかで揉めなかったのかな。
ホラー映画であんなに笑ったの初めて……といよりホラーで笑ったこと自体がまず初です。「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」も頷ける。本当にぶつかってた。ガチでタイマンしてました。
もう笑いが止まらなくって、珠緒ちゃんの最後の一言でますます笑い、エンドロールでもひたすら笑ってました。
そしてエンドロール後のちょっとした映像にも笑い。今思い出しても可笑しいです。笑えてくる。
脚本と監督を同じ人が勤めていて、やっぱり可笑しさ・おもしろさを意識して作られた……んだよなぁ。なんとなく「闘わせたらどうなるか見てみたかった」という監督さんの興味とパッションが炸裂した作品という気がします。ラスト25分までは普通にホラー映画でしたし。

もし続編をやるとしたら、次は「vsトイレの花子さん」か「vs口裂け女」か。近代verなら「vs八尺さま」とか「vsきさらぎ駅」もおもしろそう。「vs青鬼」もちょっと見てみたいです。
あと珠緒・経蔵の霊能者コンビが最高だったので、この二人のスピンオフ作品も観てみたいと思いました。少女と青年の組み合わせ強い。
いつかこれ(↓)も観たいです。呪いのビデオだったのが、ついに貞子さんもYou●ubeデビューする時代になったんだなぁと。


最後に。
下の記事は『リング』の感想です。「この映画なんでこんなに怖いんだろう」と呟いています。

suminotosyo.hatenablog.com