ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】感想25:青獅子ルートクリア!

クリアしました。なかなかカロリー高めなお話で、余韻がハンパないです……。
以下、主に最終決戦周りについて綴ってます。ネタバレあり。




玉座の間に入ったあたりから、ダーダー泣きながらプレイしてました。


ディミトリの台詞で、ああ今から本当にエーデルさんを倒すのかと実感してしまい。いろんなものがこみ上げきた次第。嗚咽もらしながらゲームしてるのは傍から見たら異様だったと思います。
陛下とは金鹿ルートでも戦いましたけど、青獅子だと戦う意義も痛みも桁違い。最終章『短剣の誓い』というタイトルやエーデルさん異形化の流れもだいぶつらいです。つらさしかない。


この台詞もすごく悲しかった。驚くでもなく、まるで「それだけ強い思いなら異形化も無理はない」みたいな口ぶり。
復讐にすべてをかけたディミトリにも身に覚えのある感覚なのでしょうか。これだけ憎しみにかられていたら、いつか人の形を失うだろうと思ったことがあるのでは。そんな口ぶりに感じる。
2人は理解し合えるところがありそうなのに、戦わざるを得ないのがめちゃめちゃ悲しい。ディミトリにはディミトリの、エーデルさんにはエーデルさんの信念と目指すものがあって、それはお互いに相容れない(……?)。けれど、特にディミトリの方が「君が望むなら最後まで付き合おう」というスタンスも透けて見えて、もうもうもう、つらい。しんどい!


この台詞もだいぶ心に刺さる……鈍らせてごめん、次こそ迎えに行くから、という気持ちにさせられました。

宮殿戦は気持ちだけでなく、物理的にもつらかったです。

なんだか謎の人が出てきたぞ、と思ったら攻撃が痛いのなんの。何度か自軍ユニットを落とされてしまい、おまえだけは許さない、生かしてなるものかと速攻首とりにいきました。
何だったのでしょうこの人。「闇うご」の一員ということしかわからない。
エーデルさんも玉座から遠隔攻撃してきますし。さすがラスボス。この風格と気概をみてしまうと、金鹿のラスボスはなんだったのだろうと思わざるを得ない。
エーデルさんの遠隔攻撃は幸い一度も当たらなかったものの、必ずディミトリを狙うのがもの悲しかった。


こんな悲しい別れ方して、ディミトリこの先結婚なんてできないでしょう。
と思っていたら、エンディングでフツーに主人公へ指輪くれました。まぁ将来を共にする相手として選んだのでくれないと困る。しかしいったいどんな気持ちでくれたのか……。
とりあえず「手を取ってくれる先生(主人公)」と「手を取らなかったエーデルガルト」が対になっていることはわかりました。
ディミトリが今も聞こえるという「亡くなった人たちの声」にエーデルガルトも入っているのかどうか気になります。もし入ってたらご本人怒りそうですけど。「見くびらないで!」とか言って。ただ聞こえないのも悲しかろう。


話は巻き戻りまして、決戦前の2国会談でわかった衝撃の事実。

いやわかってなかったんかい!とめちゃめちゃ驚きました。もし王国メンバもこの場にいたら、みんな「うわぁ(気の毒)」ってなっていたのでは。
この瞬間まで、エーデルさんにとってのディミトリは「たいして話したこともないのに義理の弟ってだけで馴れ馴れしくしてくる男」だったってこと……?道理で塩対応なわけです。むしろよく会談に応じてくれたというもの。

余談ですが、ちょっと怖い想像をしてしまいました。
ディミトリ=短剣くれた人 って前提が抜けてるなら、黒鷲ルートで「幼い頃に貰ったこの短剣が、ずっと私を支えてきてくれたの」「贈り主が誰なのかはわからないんだけど」って話をしてくれるんですか?グロンダーズ戦後に??
ディミトリが死んだのを見届けた直後に「贈り主が今も元気でいるといいわ」とか言われたら泣いちゃう。でもなんだか、もっと最悪な場面で贈り主の正体がわかるような気もする。コワイ。

話を戻しまして。「なぜ戦争を起こしたのか」の問答については、微妙に話がかみ合っていない感じがしました。
お互いに「前提としていること」と「見えている景色」がまったく違う気がします。そこを共有しきれていないから、言葉だけをとらえて上滑りしている感じ。
なのにお互い「わかり合えないね」ってことだけ合意できたの不思議。「わかり合えない」ことを前提にお互い話していたのかもしれません。そんな予感がどちらともあったのでは。

あと会談で、パトリシア様の居所を訊くのかな~と思ってましたがそれもなく。「ダスカーの悲劇」に加担していたようだ、今も生きてるらしい、なら何処へ?ってなりそうですけど。
動向は黒鷲ルートへ持ち越しでしょうか。すでに亡くなっている気はしますが。


けっきょく降ってこなかった光の杭、パトリシア様の行方、エーデルさんが言う「私はそうして死んでいった者のうちの1人」の意味などなど、謎はまだありつつ。青獅子ルートクリアです。
ハードで重厚な物語だったので、登場人物一人ひとりにもう少し焦点を当てつつ細部まで描いてほしかった。ただそうするとテキストが倍では済まないでしょう。よくここまで話をコンパクトにできたな~とも感心します。

次は最後の黒鷲ルート。金鹿・青獅子をやりながら「このイベントは黒鷲ではどう表現されるんだろう」と考えることはありました。
一番気になるのは1部の12月末。「5年後に同窓会」はやはり提案されるのか。その時点で自分が死ぬか大修道院陥落か、どちらかになるとエーデルさんにはわかっているのに約束するのヤバない?と想像しただけでぞわぞわする。

黒鷲に入る前に、サイドストーリーを終わらせたいです。実はちまちま進めていて、今はEP5にいます。少なくともEP6までは行きたい。そうすれば灰狼組がみんなスカウトできる!

考えてみれば、級長3人が同じチームで戦うのって本編冒頭とサイドストーリーだけですね。それ以外は対抗戦のみ。特に青獅子ルートからサイドストーリーに移ると、ギャップに風邪ひきそうです。赤・青で殺し合ってたところからの協力態勢なので。
物珍しさゆえに、ついエーデルさんをかばう位置にディミトリを配置してしまいます。先生の指示だから仕方ないとはいえ、2人とも若干気まずい思いしてそう。

青獅子ルートには、語られない行間に生徒たちの思いが詰め込まれてそう。そこを自分なりに突貫で組み立ててから黒鷲ルートに入りたいです。