ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【FE風花雪月】3周目感想24(青獅子):ア~はアランデル公のア~

イ~はイグナーツのイ~。ウは永久欠番

5・6月の進軍を終えました。山場はきっと越えたはず。自軍はみんな元気です。
以下、主にストーリー感想。いつも通りネタバレあります




王都を奪還し、金鹿の級長も救出してきました。6月→5月→エーデルガルトとディミトリの関係暴露、の順で綴ってます。

●6月の救出作戦
「クロードからの救援要請」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは「もしかして:お礼参り?」でした。グロンダーズでいの一番に同盟軍へ襲い掛かった王国軍ですので。だから罠かな~クロードならやりかねないな~とうんうん唸ってました。

疑ってほんとごめん。

ヤダかっこいい……と内なる乙女がトゥンク。
デアドラ戦前後のクロードが格好よすぎ問題について。一から十までキマリすぎで、さすがジュディットさんの見込んだ男。すわ罠かお礼参りかと疑ってた己を恥じ入るばかりでした。

もし一番最初にやったのが金鹿でなく青獅子ルートだったら、クロードのことがどう見えたのでしょう。ちょっと気になりました。
「ちゃらんぽらんなようで大局を見据える切れ者」か「たいして親しくもないのにディミと主人公に絶大な信頼を寄せてくる怖い人」か。自分の場合、後者だなきっと。

たぶん味方にはならんだろうと思ってましたが、まさか英雄の遺産を置き土産にしていくとは。「壁を壊す」という夢を叶えるため、武力を求めたクロードがその象徴を置いてってくれるのが胸アツです。まぁ遺産いらないからクロード残れとは思いましたが。

爽やかなクロードに対し、呪詛をまき散らしながら退場していったアランデル公。やはり中身はタレスなのか。

青獅子ルートでは「闇うご」のことは語られない気がします。なので「この人なんだったの」という余韻を残して終わりそう。
公については黒鷲でもう少し綴られるといいです。


●5月進軍とコルネリアさんとディミトリ
公、ソロン、クロニエに続き、コルネリアさんもきっと中身入れ替わってるのでしょう。ファーガス先王に起用されたあと「人が変わってしまったよう」と誰かが言ってましたし。

この顔(↑)にびっくりする。表情がすごい。せっかくの美人さんが台無しとしか。
顔だけでなく声もすごかったです。まったく品がなくて(ほめてます)。
ふだんはわりと老獪そうな声なのに、一人になったときのべらんめぇ口調がほんっっっと品も学もない粗野な人、という印象でした。声優さんの切り替えマジすごいなと。

きっとまじめで優秀な学者さんだったろうに。疫病対策という後世までのこる偉業が、どこの馬の骨とも知れない誰かに潰されてしまうのが気の毒でなりません。


気が滅入って来たので別の話。ディミトリについて。
王都奪還前に「みんなで生きて~」という台詞を聞き、少し驚きました。まさかあのディミトリが誰かとともに生きる未来を語るなんて。ちょっと前までやぶれかぶれもいいとこだぜ、って雰囲気だったのに。

喜ばしい反面、あまりの変わりように戸惑いが隠せないのも事実。
「殿下はずっと殿下」とドゥドゥーが言うように、たしかに気質は変わってないのでしょう。ただそれにしたって、雰囲気も言葉選びも大きく違うものだから戸惑う。変わりすぎでちょっとコワイ。

進軍後のバルコニー(?)で「春とはいえ、フェルディアの夜はやはり冷えるな」と言われたときはプロポーズしてくるのかと思いました。あるいはナチュラルに主人公を囲い込もうとしてるのかと。
「住んでいればいずれ慣れる」とか「冬に備えて上着を贈ろう」とか。この先も主人公がディミトリの隣にいること前提で話してきそう、とドキドキしてしまった。いろんな意味で。
ディミトリ、王族という立場からか自他の区別ついてなさそうなのがちと怖い。「我は汝、汝は我」みたいな。だから「当然、来年も再来年もおまえは王都にいる」と思っていてもおかしくないのでは。そんな印象があります。
「自他の芽生え」という観点から考えると、ディミトリの発達段階はまだ子供なのかもしれません。「ダスカーの悲劇」から止まっていたものがようやく動き出したのか。


●エーデルさんとの関係暴露
むしろ今まで青獅子メンバに打ち明けてなかったことが衝撃的。わけもわからないまま、よくみんなついてきてくれてましたね。
ディミトリ、もし同盟領の人だったらとっくに見限られてたと思います。よくてヒルダ・リシテア・レオニーの女傑たちに袋叩きでしょう。今のメンバにマジ感謝した方がいいかと。

エーデルガルトとどういう関係なんだ、の一連のやりとりが興味深かったです。
「あなたの気持ちがなんとなく理解できたわ~」と言うメルシーさん、急に口調の変わるシルヴァン、やけに優しく「斬れるのか」と訊くフェリクス。このときみんなそれぞれ何を思ってたのか。めちゃめちゃ気になります。
散策のときに各々の考えを聞くことはできても「みんなで話し合うところ」は見れないのでなおさら。王国サイドは重ためな話が多いので、みんなであれこれ話し合う場面だけ収めたシーンがほしいです。ドラマCDでありませんか……。

どんなやりとりしてるのか、想像するだけでめちゃ楽しい。とりあえずこのあと「私の部屋に集合」とイングリットさんが号令かけて、シルヴァン・フェリクスの幼なじみ3人が膝付き合わせてしゃべってるといい。


アッシュ君が言うとめちゃ身につまされるなとか。兄上と争ったシルヴァンはこのとき何考えてたかなとか。

興味深くはあるものの、誰が何を言い何を思おうとエーデルさんとディミトリが争うことは避けられないからちょっと気が沈む。グロンダーズという山場を越えたからなおさら。義理姉弟の戦いまったなしなのだなと。
義理姉弟の前にまずメルシー・エミール姉弟戦ですね。

「斬れるのか」と訊いたときのフェリクスの微妙な声色は、自分と兄の身に置き換えたからではと思ってます。