ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【仮面ライダーBLACK SUN 1~2話】シリーズ観たことない人の感想

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人間と怪人が共存しきれていない日本。次期・創世王になれる器を持ちつつも幼なじみと袂を分かち、その日暮らしをしていた主人公が、ある少女との出会いをきっかけに過去からの因縁と対峙するお話。


タイトルにもある通り、仮面ライダーシリーズを今まで一度も観たことがありません。ただ今作については『仮面ライダーブラック』という作品のリメイク(?)であることと、元作品の最後にシャドームーンをブラックサンが倒したということだけ知り合いから聞きました。それだけ聞いてどうする。
本当はもっとシリーズのことを下調べをして土台を固めてから観た方がおもしろいとは思います。でも何も知らないまま完走したらどんな感想が得られるか気になったので、ほぼまっさらなまま挑むことに。
何も知らないのをいいことに、好き勝手に感想を綴っていきます。


第1話では本っ当に何もわかりませんでした。何がわからないのかもわからない状態。わからないことが多すぎて、ストーリーがおもしろいかどうかも判断できず。
そしてラストで突然、いともたやすく行われるグロ表現。あのシーン、必要だったのかな……本当に突然だったのでびっくりしました。過去作のオマージュなのかな?
途方に暮れていたところ、ただ2話でいろいろ明かされたので一気におもしろくなってきました。

2話まで観た現時点での疑問。
 ①タイトルに蛇がからまっているのなぜ?
 ②光太郎と信彦の因縁とは?信彦だけ捕まっているのはなぜか、光太郎は知っているのか、知ってるとしたらなぜ助けないのか?
 ③創世王とは?椅子に座ってヘブン出し続けるのみ?
 ④葵ちゃんの出自とは?
 ⑤人間と怪人、どう見分けてるの?見た目ではなく臭い?
 ⑥家がすごいとこに建ってる。日本、全体的に貧しい?
 ⑦怪人、下級とか上級とかどう決まる?
 ⑧怪人の出自とは。なぜ地球にいることに拘るのか?人間より以前から地球にいた?なぜ人間に押され気味なのか?

本当に何も、一切、誰が誰なのかすらわからなかったものの、2話を観てだいぶ落ち着きました。疑問⑧も2話で解決……とまでいかずともやや解消。

現時点でのテーマは「変化」かなと思ってます。幼少期から光太郎・信彦は否応なく変えられてきて、そんな2人の関係も変わり、葵ちゃんすらも環境に適応するため変わっていく。
葵ちゃんから光太郎さんへの敬語が取れたの、観ていてすごく痛々しかったです。行儀よく引いていた一線を越えて、すごい勢いで状況に慣れていこうとするのがさすが若人~って感じるしそんなことしなくていいんだよとも言いたくなる。つらい。
敬語が取れたあの瞬間が、彼女にとって真の戦いが始まるゴングが鳴ったのだと思いました。マジつらい。

時間と状況に押し流されて、心身ともに人はどんどん変わっていく。その一方で「変わらないもの」とは何かとか、そんな話になるのかなとぼんやり想像。まぁ「変化」は大抵の物語で描かれることだとは思いますが。「人生という荒波への抵抗と適応」、私の好きな言葉です。

純粋に話がおもしろいというのもありつつ、おっさんと少女の組み合わせにときめきが隠せません。弱いんだおっさんと少女の図……。
ちゃんと守れよぉとおっさんにエールと発破を送りたい。ただ今作の少女、ガッツがありすぎて大人しく守られる性分ではなさそう。逆におっさんを守ってくれるまであるのでは、と想像したら息切れしてきました。さっさと続きを観ます。