ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【黄泉のツガイ】2巻の感想

ある山奥で生まれた、朝と夜を別つ双子の兄妹。2人の力をめぐるツガイ使いたちの話。


2巻が出ました。今一番、続きが楽しみな漫画です。
1巻から思ってましたけど、説明的ナレーションを一切入れず読者に世界観を理解させるのすごい。映像向きな作品だなと感じます。
今は主要登場人物を少しずつ出していって、舞台を整えている最中でしょうか。たぶんあと2~3巻かかると思いますが、今も充分おもしろいです。なのにこの先、さらに盛り上がりを見せたらどうなってしまうのか……!

勝手にこの漫画の見どころ。
①ガチハンターメンタルな兄貴 ②兄様だいすきな妹 ③かわいいツガイ

とにかくツガイがかわいい。ガブリエルに愛ちゃん、誠くん、新入りも増えて大所帯になってきました。
動物っぽい見た目のツガイが多い中、主人公・ユルのツガイである左右様は人型、という点が異彩を放っています。
人型か動物型かに法則があるのでしょうか。気になる木。
気になるといえばガブリエル。だいたいのツガイが動物型でおとぎ話や伝説をモチーフにしているのに対し、人型でなければ動物でもない。何モチーフなのかがわかりません。まぁ人も動物も顎持ってますから、どちらの分類にも当てはまるといえばそうですが。
いったい誰の(何の)顎なんだ?というのが一番の気がかり。最初は、ガブちゃん自身か親兄弟の顎なのかなと思ってました。
アキオさんのツガイも気になるといえばなる。一本だたらかな~。早く全体像が見たいです。あとアキオさん、内通者じゃないよな……?ちょっと「うん?」というシーンがあったので。違うことを祈る。

なんとなく「恨み・憎しみ・復讐の連鎖をどう絶つか」という話になりそうな気がしています。メインテーマになるかはさておき、兄妹の課題の一つにはなるのでは。
同作者さんの『鋼の錬金術師』でもこのテーマは少し扱われました。あんなにストレートに復讐心とそれを断ち切ることを取り上げた話は自分にとって初めてで、すごく印象に残っています。

いったいどんな話になっていくのか。
ツガイの成り立ちやアサの身に起こったことなど、まだまだ謎ばかり。各陣営も一枚岩ではなさそうですし、敵味方の入れ替わりもあるかもしれません。
次巻は来年2月の発売。楽しみでなりません。