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【ディスコ エリジウム】序盤の感想。一筋縄ではいかない個性的なミステリ

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Nintendo Switch/PS4/PS5『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』 | スパイク・チュンソフト

荒れ果てたホテルの一室で、パンツ一丁、泥酔状態で目覚めた主人公。いっさいの記憶を失っていた彼が、相棒のキム警部補や頭の中で話しかけてくる24の人格たちとともに殺人事件の捜査に挑むお話。


ずっと前に何かでこのゲームのことを知り、あらすじとイラストを見て一目ぼれ。発売を指折り数えて待ってました。
購入を決めてからというもの、公式サイト・告知動画をいっさいチェックしていませんでした。自分でもうまく説明できないのですが、情報を適宜入れたいものと入れたくないものがあります。どういう線引きをしているのかは我ながら謎。ただ『ディスコ エリジウム』は後者でした。
なのでほぼ予備知識がないままゲームが始まり、

「推理するなら知性高いほうがええやろ」と「思想家」を選択し、

そしてパンツ一丁で放り出されました。以上!

道中、なんの説明もなし!
このあと主人公は室内を探索できるようになりますが、チュートリアルもなく操作の仕方がわからなくてかなりまごつきました。最初はセーブの仕方すらわからなんだ(気づいたの、たぶん3時間以上経ってからです)。

記憶喪失となった主人公と同様に、右も左もわからないままあちこち探索するプレイヤー。そして少しずつ「この世界」について知っていく。どうやら、世界そのものがかなり特殊で複雑な成り立ちみたいです。
ストーリーも「事件の謎を追い、証拠を集めて犯人を探せ!」という単純なものではない様子。なんというか、世界というか土地そのものが呪われていて、その土地に住む人々も呪われて大なり小なりみんな事情をかかえている、という印象(呪い云々は比喩です)。
個々の抱える事情はきっと事件に関係あったりなかったり(?)で、事件解決のためには人々の悩みも解決せねばならぬのかも。まだぼんやりとですがそんな想像をしています。事態はかなり複雑かつ根深そう……?

とりあえず探索できるところがいっぱい。

タスクもいっぱい。

文章もいっぱい!

これやり込み要素ハンパないのでは……? めっちゃあちこち歩き回れるし人に話が聞けるし、そうすると選択肢でてくるし一通り選んでしまうし時間いくらあっても足りないのだが?? 現実的にも、ゲーム内でも。
ゲーム内では物を調べたり人に話しかけたりするたび「時間」が経過していきます。主人公たちは21時退勤らしいので、そこを越えると捜査できなくなるのかな? まだ1日も終えていないのでどうなるかはわかりませんが。

そしてタスク! どんどん、増える!!
端から探索しているとキリがないので「ひとまず事件に関係ありそうなことだけに絞ろう」と思っても、人と話すたびやることが増えてってなんでだってばよ……状態。
次なにをしようか悩みますが、やること多いのはいいことですね(?)。
個人的にはタスク管理大好きです。片づけていくことも、あと忘れないよう効率的に書き出すことも。
なのでシステム面で欲を言えば、並び替え機能がほしかったなーと思いました。請け負った時間、期日、対応する場所などでソートできると嬉しい。あるいは優先順位や重要度がつけられるだけでもいいので機能追加してくれたら泣いて喜びます。

そして最後に「スキル」について。
これが主人公を助けてくれる人格、なのかな? 花子とか太郎といった固有名詞がついているわけではなく「論理」「意志力」「反応速度」など概念的な感じです。
中には「悪寒」や「薄明」、「内陸帝国」といったものまであり、かなりユニーク。

一番はじめに「アーキタイプ」を選択すると、スキルの得手・不得手が自動的に決まります。そのあとはどれでも好きなものを伸ばせますけど、得意・不得手によって伸ばせる上限が決まっているよう。得意なスキルはレベル100までいけるけど苦手なものだとレベル30が上限、みたいな感じです。
「このスキルを伸ばしておくと有利」みたいなのはひょっとしたらあるかもしれません。ただ今のところ、わりとまんべんなく必要そうな印象。
あと獲得しているスキルによって見えるもの・取れる言動がかなり変わりそう。自分が取りやすい選択肢によって、有利になれるようにスキルの育成方針もゆくゆくは固めていけたらな~と思います。

プレイを始めてまだ4~5時間ほど。タイトルの「ディスコ」から連想される明るさとは裏腹に、実際の内容は哀愁ただよう硬派な印象。おそらくBGMとキャラクターたちの言葉遣いからそう感じるのでしょう。
そしてストーリー、世界観、システム、操作性などすべてが独特。最初は何が何だかわからないけれど、徐々に味わい深くなっていきます。まるでスルメのように。
少しずつやっていきたいですが、あと4時間ほどやったらどっぷり嵌りそうな気がしています。