ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【AI:ソムニウムファイル】極力ネタバレなしでクリア感想

クーリアー!(花火を見るノリで)これにて完走。隠しルートはないと思います、たぶん。
Eyeを抉って愛を育ててIを探す話だったなと。まさにアイの物語。

あちこち散りばめられていた不可解な出来事や登場人物たちの謎行動が、一本に収束されていく様が見事でした。最後の最後までかけ合いも楽しく、サブキャラクターまで大活躍。
主人公は伊達さんですし彼視点で話が進むものの、やや群像劇っぽいところもあったように思います。

話もおもしろく、特に終盤はなるほどそうきたか……! の納得と驚きの連続。良質の長編ミステリ小説を読み切ったような満足・達成感があります。
ただどうしても前シリーズの『極限脱出』と比べてしまい、そうするとゲームボリューム不足や話の粗さが気になります。第2サイクロ事件、絶対防げたじゃん……と。やりこみ度などもいささか物足りぬ。
次作もう少しボリュームアップしているといいなぁ。ルート分岐数も増えてくれるとうれしいです。

主人公・伊達さんについて。彼は「6年前以前の記憶が抜け落ちた」記憶喪失者なわけですが、たとえ思い出したところで以前の彼とまったく同じになるわけではないと思います。
根っこの部分は変わらないでしょうが、別の人たちと別の関係を築いてきたわけで、それって別人として生きていたのと変わらないんじゃないかなと。
彼についてはあるアニメを思い出しました。が、そのタイトルを言うこと自体がもうネタバレ……Oh……。
とにかく、みずきちゃんのことは責任取れと。言いたいことはそれだけです。終盤はほぼみずきのことばかり考えてました。伊達さんわりと子煩悩(?)っぽいから、末永く義親子してればいい。

あと話がガラッと変わりますが、ソムニウム世界内にPsync装置があったら、そこからさらにPsyncすることって可能なのでしょうか。誰かのソムニウムパートを探索しているときにふと思いついてからずっと気になっています。
対象者の夢世界の中からさらに夢世界へ入っていく。映画『インセプション』みたいな。もしできたらおもしろい(……?)ですね。

さて、これから続編の『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』を始めます。ニルヴァーナと聞くと自動的に『アバタール・チューナー』を思い出される頭であることよ。インド哲学が関わってくるのでしょうか。
めでたく一作目をクリアできたので、封印していたPVを観てみました。

www.youtube.com

www.youtube.com


キャラクタートレーラーでもう「???」と大混乱なのですが。どゆこと? 不可解。
これ、リアルタイムで情報を追っていた人たちは頭爆発しそうにならなかったのかな。自分だったらたぶん発狂してたと思います。

今さらですがパッケージのみずきが可愛い。1作目とのつながりがあるのかどうか、確かめるのが楽しみです。