ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

アニメ【メイドインアビス】シーズン1の5話まで感想

どこまで続くかもわからない謎の大穴・アビス。アビスで消息を絶った母親を探すため、少女と相棒の少年が挑む冒険譚。

友人からずーっと「おもしろいよ!」と勧められていた作品。ふだんはアニメよりマンガ派ですが「絶対アニメの方がいい」と押され視聴しました。
5話までしか観ていないので、たぶんまだ序盤も序盤、俺たちの冒険はこれからだ! な立ち位置だと思います。
ただすでに世界観というか設定が謎だらけ。
まず「ロボット」という概念があることにすごく驚きました。世界観は雰囲気的に17~18世紀西洋って感じです。電気はあるけど電話はまだ発明されてなさそう(たぶん)なのに「ロボット」という言葉があるのが不思議。『アビス』の世界には該当するものがあるってことですよね。実際にか空想上でかはわかりませんが。

そして大穴・アビスについて。全体図が3話あたりで出てきたとき、なんとなくセフィロトの樹を連想しました。単に縦長なところが似てるというだけですが。底まで行ったら永遠の命が手に入ったりするのだろうか。
あとアビスの「力場」についてはまだよくわかりませんが、「なれはて」という単語も出てきたので生き物としての性質を捻じ曲げる性質があるのかなと思いました。アビス内の生物が独特なのも力場の影響なのかなーと。いつか人間の「なれはて」たちと戦うことになったらどうしよう。つらい。

そして登場人物について。
主人公のリコ・レグはいいコンビだなと感じます。明るく前向き、大胆なリコちゃんと冷静でやや武士みたいなところがあるレグ君。
リコの前向きさは冒険者として必要な素質でしょう。ただ年齢的に仕方ありませんが、その前向きさ・明るさは「何も知らないがゆえのお気楽さ」にも見える。だからこれからアビス内での厳しさや人間同士のいざこざに直面したら、どのように変化していくか。楽しみなような怖いような。
彼女のいいところが潰れず、苦しみや悲しみも内包した「折れない強さ」になることを願っています。ダイヤモンドのように。
あと戦う術をもう少し身に着けられるといい。今のところ、戦闘がすべてレグ頼みなのが見ていてハラハラします。得手不得手はあるにしても、バトルもできないと別行動になったときが大変そう。

リコとは反対にパワーも耐久性も優れているレグは、精神面でやや繊細なところが伺えます。記憶がないからか自己同一性が揺らぎやすいのかも。メンタルはリコが鋼になりそうなので、レグの支えになってほしい。

とはいえ死ぬときは一人ですし、助け合うにしても「ある程度は一人でなんでもこなせる」スキルは必要だと思う。ずっとチームでいられるならお互いがお互いを補い合える方が強いでしょう。ただなぁ、いつかはぐれたり、どうしても一人で戦わざるを得ない場面が訪れそうな気がして怖いんだ。
だからリコちゃんは戦闘を、レグ君は精神安定を、それぞれ頑張ってほしいなと思いました。

このまま毎日二話くらいずつ観ていって、シーズン1と映画『深き魂の黎明』まで視聴したいです。