ほねぐみ

本、映画、ゲームの感想など徒然

【シン・ウルトラマン】渡る星人は策略ばかり

shin-ultraman.jp


観てきました。感想を綴っていく前に、自分のこれまでの特撮もの遍歴について。
 ウルトラマン:今まで一度も観たことがない
 仮面ライダー:同上
 ゴジラ:保育園or小学生時に「モスラ」。あと「シン・ゴジラ」を視聴

そんなんでよく観る気になったな!? と我ながら思いますが、人に誘われたことが大きいです。あともゴジラのことほとんど知らなくても「シン・ゴジラ」がおもしろかったので大丈夫じゃないかと思い行くことに。
とにかく情報量が多い! 2時間もないのに3時間分くらい観たような気分でした。本当だったら禍特対設立~ザラブ出現までで一本作れるのでは。
これきっと元ネタがあるんだろうなーとか、あの怪獣は今までも出てきたのかなーなんて思いながら観ていました。ぜんぜん知らない自分でも楽しめたので、シリーズ通して好きな人にとってはたまらない小ネタ満載な気がします。

今回初めてウルトラマンに触れて感じたのは、①外見めちゃ怖 ②異星人という設定にびっくり(人間の発明だと思ってた) ③地球人も外星人たちもやってることはそう大して変わらない……の3点です。一緒に観に行った人に②を伝えたら、それすら知らなかったんか……と絶句されました。
③について。作中に出てくる外星人たち、ものすごいテクノロジーを持ってるのに相手を滅ぼそうとしたり懐柔しようとしたり、地球人とほぼ変わらないメンタリティなのが興味深かったです。やーいやーい地球人並み! という揶揄が彼らにとって最大の侮辱だったりしないかな。
こんなすごい技術持ってるならそれに見合った精神性を持てや……と思いましたが、地球人に特大ブーメラン。人類史だってこれまであらゆる発展をしてきたものの、精神性はたぶん原始の頃からほとんど変わってません。その人間と同レベルー! と外星人たち揶揄ってやりたい。
まぁでも彼らもいち生物だし……いやいや保有技術に見合った精神性を……いやでも人間だって然り……みたいにグルグルしてました。ある程度の知性を持った生き物はみな人間のようになってしまうのか。
地球人の目から見たら、わりとなんでもできてしまうウルトラマンは「神」に近い存在です。じゃあもし人類がウルトラマンたちと同じだけの技術レベルに達したら人間が神になったといえるのか、というと違う気がする。「不可能と思われたことを可能にすること」は神の御業ではなく人の性なんだな……なんて考えてました。
あとぜんぜん関係ありませんが、ゼットンが「ゼットン……ゼットン……」と自分の名前連呼するのがかわいかったです。兵器なのに何なの……と思いきや、もともとは生物兵器? 外星人? なんですね。かわいいかよ。

最後にキャスティングについて。
まさか「シンゴジ」に出てたあの人ー!? きゃー続投!!? とテンションぶち上がる場面がときどきあって良きでした。厳密には続いていないし別人役でしょうけど、つながりが感じられてフフフ。
斉藤工さんと山本耕司さんはハマリ役だったと思います。人外感が半端ない。メフィラス周りのエピソードは印象的なのが多かったです。バトルBGMがかっこよくって最高だった。あそこだけでももう一度観たい!
あと長澤まさみさん。なんとなく「散歩する侵略者」のイメージが強くて、話すときのイントネーションからかザ・人間という感じの方だな~とずっと思ってました。だから地球に彼女が残ってくれると思うと安心感が半端ないです。地球人が地球で待っててくれる……と。

仮面ライダー」はノータッチの予定でしたが、予告で浜辺美波さんが出ると知ったので観ます! 予告からもうにじみ出る美しさと可憐さ。ストーリーも少しダークな感じがするので楽しみです。