ほねぐみ

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【ウォッチメン】ロールシャッハが好きすぎる

ウォッチメン (字幕版)

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  • ローラ・メンネル
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一年に一回くらいの頻度で観返しています。

 

毎回思うのはロールシャッハ大好きだなということ。
本っ当にこの人のことがめちゃめちゃ好きで、「ウォッチメン」を初めて観てから10年ほど経ちますが、彼を超えるキャラクターに未だ出会えていません。二次元のキャラクターの中で一番好きです。

いったいどこが好きなのか、二日間くらい考えてみました。理由はあまりはっきりわかりませんでしたが、思い当たったのは「人となり」と「俳優さんの演技」の二つです。

 

まず好きになる大前提として、そのキャラクターの性格を好ましく感じることが必須です。すごく当たり前のことを言っておる。

ロールシャッハは気難しいし頑固だし短気だし、暴力振るうことにまったく躊躇しないし、しかもやり方がけっこうえげつない。中途半端なことはしないぜ! が信条なのかと思うくらい、やるとなったら徹底的です。やべぇ人だなと観るたび思う。

ただそこが魅力的というか。ただただ、ひたすら真っ直ぐにしか行けない。自分がこうと思ったことしかできなさそうなところがとてもいい。
たとえ友達と縁を切ることになっても、自分の首を絞めることになっても、「こう」としかできない。本人にとっては苦しいこともあるでしょうが、ただ、見ている側からすると心打たれるものがあるというか、響くものがあります。

 

そしてロールシャッハ自身も好きですが、自分の場合は「ジャッキー・アール・ヘイリー氏の演じる彼」が好きなのだと思います。
話し方と物腰、動き。あの囁くような、ちょっと金属音っぽい独特な声がすごくロールシャッハ。他の俳優さんだったら、ここまで彼に傾倒していなかったかもしれません。

 

もうもうとにかくロールシャッハのことは本当に好きで、映画だと特に「Stupid! Stupid!」と罵りはじめるシーンあたりから、オウルたちと合流するくらいまでが好きです。
一番好きなのは、目元をぴくぴくさせながら、事の成り行きを見守っているシーン。初めてあのシーンを観たとき、すさまじいものを観てしまったなと思ったことを覚えています。

 

「いかにロールシャッハが素敵で好きか」を語りたいのですが、熱を込めて書こうとすると「好き」しか出てこないの、語彙が貧弱すぎて遠い目になる。
友達だったら絶対付き合いたくないタイプだと思うのに、なんでこんなに魅力を感じるのか……彼と友達できているオウルはすごい。

オウルといえば、自分は彼のことが全然好きではなくて、この腰抜けがぁ!くらい思ってました(すみません)。
ただ今回映画を観なおして、ロールシャッハやDr.マンハッタン、オジマンディアスたちとの関係でオウルのことを捉えてみました。そうすると、彼は彼で大変だろうなと考え直したので、オウルのことはまた別で書けたらいいなと思います。

なんでオウルがロールシャッハと仲良くできているのか、不思議でなりません。でも仲がいいというよりかは、オウルくらいしか彼と付き合える人がいないのかもなと。そしてそのことをロールシャッハが感謝している、そんな関係なのかもしれません。
オウルに怒られて若干シュンとするの可愛い。でも反省の仕方が少しかみ合っていないのも良い。

 

ウォッチメン』は2019年のドラマ版もおもしろかったです。土台となる話が映画版とは異なるようで意味のわからない部分もありましたが、観続けているとなんとなく推測できる作りになっていました。

ドラマ版は話ももちろんですが、タイトルが秀逸。特に第一話。意味がわかったときにゾクゾクしました。あとローリーさんが素敵。酒場に入る神は、彼女に土下座した方がいいと思います。

#1 『今は夏 氷が尽きそうだ』

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