【僕じゃなきゃダメでしょう？】まさにタイトル通りの2人
この物語との出会いはpixivコミックス。なんとなく読み始めたのがきっかけです。
僕じゃなきゃダメでしょう？ - pixivコミック
2021年12月25日現在では第2話まで読めますが、なんといっても5話から最終6話までの流れがすごい！
あらすじは「性質（性格）に難ありの二人がシンデレラフィットするまで」。
これだけだと取り立てて珍しい感じはしませんが、6話の言葉選びが！ すごい！！（語彙乏）
最初に読んだときは意味がよくわからなくて「？？？」状態でした。
それが、2回3回と読むうち、話の流れがツボに入る。言葉選びがクセになる。
また、6話に至るまでの登場人物の背景と言動から「その人がどういう人か」がなんとなくわかってくるので、「この人がここでそう言うのか」「こういう反応をするのか」が、とても味わい深かったです。
何度読んでも面白い。
pixivコミックで全話読んだものの、コミックス発売日当日（12月24日）に電子書籍版も買ってしまいました。
すでに3回は読みましたが、読むたび新しい発見があります。
話としては、難あり・クセありの二人がシンデレラフィットするという、まさに王道の物語だと思います。ただ、そのことを自覚するきっかけが目を見張る。
「すごく受け身で口数少なくて、あなた終始ニコニコしてるだけだったのに、そんなこと考えてたの！？」という衝撃。
さらに、現代では「当たり前」とされていることに、さりげなく作中で疑問が投げかけられているのも興味深かったです。
もう続きは出なさそうな感じですが、できれば、この二人が末永く幸せに続いていく様を見れたらいいなと思いました。
大好きな「シックワールド症候群」という曲の「エンドロールで二人 並んでたらいいな」という歌詞は、まさにこの二人を表しているよう。最期の最期まで続いていくといい。
そして欲を言えば、10～15年後くらいの二人の話も見てみたいです。
その頃にはきっと、二人の話だけではなくて周りの人々（特に家族）の話が中心になりそうな予感。自身の「クセ」を生むきっかけとなった人々と、どう折り合いをつけるのかが気になりました。
